さらなる定員厳格化は見送り
2019年度は、ある程度改善が見られたので、助成金を減額するとした、さらなる罰則強化は見送ると発表されました。(文部科学省通達)
本当だったら、2019年度は1人でも定員を超えた場合、補助金は無しだったそうなんです。1人でも超えたら無しって、厳しいですよね。😢
補助金に頼らず経営できればいいんでしょうが、多くの大学は補助金がないと苦しいらしい。
まぁ見送りになったので、少しは安心⁈とは言っても、去年と同等の定員充足率1.1倍(収容定員8000人規模の場合。定員規模によって違います)等のルールは継続。合格者の絞り込みは相変わらずでしょうか。
合格者数の謎
大体の大学では辞退数を見越して、合格者数は募集定員よりかなり多い。
例えば、一般入試募集定員400人のところ合格者数は1500人、センター利用入試なんて定員5人となっていても合格者数40人なんてところ普通にあります。
学部ごとの合格者数も、謎です。
ネット出願する際、「他の学部を一緒に出願しても受験料は同じですよ。」とメッセージが。
学部内併願できる大学だったようで、じゃあ出しとく?😆って感じで他学部も一緒に出願しました。チャンスも増えます。🌟
他にも、3教科型で出願すれば2教科型も出願できますよ~なんて大学も。
こんな感じで、同じ受験生が、同じ大学の複数の学部、複数の入試制度に出願しますので、発表されている出願者数、受験者数は重複してます。合格者も重複しているはずです。
でも合格者が入学手続きをするのは1つ。あとは辞退です。なので、入学辞退者を予測して、合格者を出す。この予測に「歩留まり率」と言うのを使うらしいのです。
歩留まり率
でもこの予測って難しいですよね。他校との併願だけでなく、学部併願からの辞退もあります。
過去の長年のデータなどで予測するらしいのですが、実際のところ何人が入学手続きしてくれるかなんてわからないでしょう??
今までだとザックリと以前からのデータで合格者を出すこともあったと思いますが、定員厳格化で基準が決められています。
絶妙に定員の1.1倍以下の入学者になるように、合格者から辞退者を予測しないといけません。
よく計算できるなーと思っていたら、やっぱり2018年度は、今までの歩留まり率では読めない事態になっていたようです。
追加合格
入学手続き〆日になってみないと正確な入学者数はわからないので、追加合格で帳尻を合わすしか手はない。大学同士で引き抜き合戦のようになり、何度も追加合格を出す大学も。
その追加合格も、すでに他大学に入学金を振り込んだ等の理由で辞退、結局定員割れ…
その苦情が多かったのか、文部省は今年度は定員90%までの定員割れの場合は補助金を増額して、そのまま定員割れを推奨するような通達になっています。(↑先ほどの通達)📃
受験生は合格者が減ると聞けば、とにかく合格を求めて、出願学部も併願校も増やします。合格者は何通も合格通知を手に入れる。辞退数も増える。
大学は定員割れを避けたい、でも定員オーバーだと補助金カット。歩留まり率も読めない。最低合格点を1点上げるだけで合格人数はかなり多くなる、上げるか下げるか?…最終様子を見て追加合格。3月末日まで対応に追われる。💨
大学側も大変でしょうが、振り回される受験生はもっと大変です。引越しなど新生活の準備に入ってから追加合格ですよ~と言われても困ります。
納めた入学金は返ってこないですし…心が揺れますね。どちらを選んでも、あの時やっぱり…となるかもしれません。
今年の合格者数はどう計算するのか。大量の追加合格はあるのか?定員割れでも補助金は出るので、去年ほどの追加合格は出ないのか??
ふたを開けてみないとわかりませんが、とにかく受験生に負担が出ないよう、出すなら早めにして欲しいですね。